こんにちは。Fany TRAINER SERVICE代表大木です。
今回はファンクショナルトレーニングについて話していきます。
○ファンクショナル・トレーニングとは?
○ファンクショナル・トレーニングの効果とメリット
①怪我のしにくい身体になる
②姿勢が良くなる
③パフォーマンスが向上する
○ファンクショナル・トレーニングのキーコンセプト
①身体の相互依存
②モーターコントロールの異常
③神経発達的観点
ファンクショナル・トレーニングとは?
最近よく『ファンクショナルトレーニング』というワードを目にするかと思います。
では普通のトレーニングとの違いはあるのでしょうか?
簡単に言えば「functional」=「機能的な」。つまり身体の機能的さを向上させるトレーニングになります。
身体の機能って何?と思われる方もいるかと思います。身体の機能については下記にあるキーコンセプトで軽く触れていきたいと思います。
具体的にはどういったトレーニングになるのかというと。
例えばウェイトトレーニングの目的は筋肉を鍛えることで筋力、筋持久力、パワーを向上させることができます。あと骨密度の増加にも効果がありますね。
有酸素トレーニングの目的は体脂肪の燃焼によるダイエット効果、呼吸循環器の向上による持久力の向上などに効果があります。
では、ファンクショナルトレーニングですが神経系を鍛えて安定性と可動性を向上させます。機能的・効率的な動き、身体になる効果があります。
ファンクショナル・トレーニングの効果とメリット
①怪我のしにくい身体になる |
②姿勢が良くなる |
③パフォーマンスが向上する |
①怪我のしにくい身体になる
身体を機能的に使うことで特定の部位に繰り返しかかる負担が減るため慢性障害の予防になります。またぎっくり腰など急性の怪我に関しても、身体を機能的に使うことで局所的にかかる負担を減らすことで怪我のリスクを減らすことが期待できます。
②姿勢が良くなる
体幹の安定性を高め、股関節や胸郭など必要な可動性を獲得することで姿勢の改善が期待できます。またそれぞれ関節の機能を改善することで、ガニ股、お尻が落ちる、膝が伸びないような歩行姿勢の改善にも期待できます。
③パフォーマンスが向上する
安定性や関節可動域の向上によりパフォーマンスの向上が期待できます。
またファンクショナルトレーニングではパワーや持久力の向上は期待できませんが、機能的に身体を動かすことでトレーニングの効果を効率的に高めることでできますので、こいった意味でもパフォーーマンスの向上が期待できます。
ファンクショナル・トレーニングのキーコンセプト
ファンクショナルトレーニングを進めるコンセプトになります。
これらのコンセプトがファンクショナルトレーニングの特徴になると思います。これらのコンセプトに沿ってエクササイズの選択やプログラム構成を行なっています。
①身体の相互依存 |
②モーターコントロールの異常 |
③神経発達的観点 |
①身体の相互依存性
身体はそれぞれの部位が関連しあい動作を作っています。
慢性的な怪我で例えると解剖学的には離れた位置にある無関係そうな機能障害が、抱えている症状の原因となっていることがあります。
関節には大きく2つの機能(可動性と安定性)があり、どちらかの機能を役割として持っています。[Joint by Joint Theory]
それぞれの役割となっている機能を高め、連動して身体を動かすことで機能的・効率的な動きが可能になります。
②モーターコントロールの異常
モーターコントロールの異常とは何かというと、感覚器官で感じた情報、または脳から発信した指令がうまく伝達できていない状態のことです。
癖のように動きが崩れてしまい、その動きに慣れてしまった状態がこれに当てはまります。
ファンクショナルトレーニングでは出来ない動きを頑張らせるのではなく、良い動き方を覚えその動きを自身で行いやすくするように、負荷の増減やRNTなどの動作のサポートを行います。
良い動きを感じてもらう(感覚神経)と、良い動きを自ら行う(運動神経)のモーターコントロールの改善を行います。
③神経発達的観
神経系の発達の代表的なものは赤ちゃんの発育・発達です。その発育・発達に沿うことでより効率的に神経系の改善を行えるという考え方です。
赤ちゃんの成長は呼吸から始まり把持、頭部・眼球動作、寝返り、四つん這い、立位以降、歩行といったように動きが発達し、成長と共に動作が増えていきます。ファンクショナルトレーニングではトレーニングポジションを臥位から立位に変化させたり、呼吸筋のエクササイズを初めに行ったりといった成長の過程に沿ってエクササイズを進行します。
今回はファンクショナル・トレーニングについて特徴を交えて大枠で話させて頂きました。
ファンクショナル・トレーニングとはどういったものおわかり頂けたでしょうか?
もう一つファンクショナル・トレーニングの特徴を挙げますと、動きをきたえるトレーニングなので高重量の負荷はかけません。自重、チューブ、徒手抵抗などの軽い負荷をかけて行うことがほとんどです。
次回は症例を挙げてキーコンセプトの内容を少し具体的に紹介したいと思っています。
ファンクショナル・トレーニングに興味がある方はこちらへ。
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