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ファンクショナル・トレーニングの視点

こんにちは。Fany TRAINER SERVICE代表大木です。

前回のブログではファンクショナル・トレーニングの紹介をしました。

ファンクショナル・トレーニングについて

今回は前回の話の中にあったキーコンセプトをすこしく詳しく話をしたいと思います。

〇屈曲型腰痛とは
〇ファンクショナル・トレーニングのキーコンセプト
〇骨盤前傾のファンクショナル・トレーニング
 -横隔膜の訓練
 -股関節の動きを良くする
 -体幹と股関節の訓練

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屈曲型腰痛の症状を例にファンクショナル・トレーニングの視点での考え方、エクササイズの処方などを紹介していきたいと思います。

屈曲型腰痛とは?

前屈(脊椎を前に曲げる動き)した時に発生する腰痛の事です。椎間の圧迫や腰背部の筋、靭帯などにストレスがかかり痛みが生じる腰痛を称したものです。前屈した時に骨盤の前傾が制限されていることが主な要因として考えられています。

屈曲型腰痛には椎間板ヘルニアなど椎間の問題も考えられますが、今回は椎間には問題がなかったこととします。

ファンクショナル・トレーニングのキーコンセプト

①身体の相互依存

従来だと動きが悪い場合には柔軟性の課題に目が向けられることが多いです。
身体はそれぞれの部位が連動し合って動きます。
キネマティックチェーンでもあるように遠い部位の機能低下が影響して、離れた部位の動きの制限の原因になっているかもしれません。
ファンクショナルトレーニングではまず機能評価として動きを分解、細分化しながらどの部位に機能不全が生じているのかを探します。
評価後、機能不全を起こしている部位を前回話したJoint by Joint Theoryを基に本来の機能を改善するエクササイズを行います。
可動性を制限している要因として、もちろん筋などの柔軟性低下や、関節の拘縮なども関係します。関節可動域が低い場合はまずはマッサージ、ストレッチ、筋膜リリースなどで改善を行います。
屈曲型腰痛の場合は骨盤の前傾が制限されているので、目標は股関節を曲げる動きを改善することになります。

②モーターコントロールの異常

モーターコントロールの異常の原因はいろいろ考えられます。隣の関節の安定性低下、拮抗筋の異常な収縮、重力に対する異常抵抗など、それらを排除したり、または動きを助けることで本来の動作の獲得を行います。
股関節を曲げる動きを良くするために必要な要因は、①股関節を曲げるための力を付ける事、②腰仙部・膝関節の安定性を高める事です。
関節を良く動かす為には隣の関節の安定性が必要になります。不安定な床面の上で運動するのと同じように、関節も隣の関節が不安定な状態だと力が発揮しにくくなります。

③神経発達的観点

赤ちゃんの発達に沿った考え方でエクササイズの処方を行います。
例えばエクササイズの強度選択として導入の部分では寝た状態で行えるものを取り入れ、臥位⇔四つん這い⇔膝立ち⇔立位のように姿勢を変化させることでエクササイズの強度を選択します。両矢印になっているのは場合によっては姿勢を戻して強度を落とすことを示しています。
同じ股関節を曲げる動きでも寝て行うものより、立って行うものの方が強度は高くなります。

エクササイズ紹介

最後に骨盤の前傾の動きを良くする為のエクササイズを3つ紹介します。
実際に行う時は無理のない範囲で行い、腰に痛みが出た場合には中止して下さい。

〇横隔膜の訓練

目的:呼吸筋を訓練し体幹の安定性を高める
ツール:1kgくらいのおもり
・額の下に手を重ねうつ伏せになり腰に重りを乗せる
・上半身をリラックスさせる
・呼吸を鼻から3秒かけて吸い、口から6秒かけて吐く
☝息を吸った時に腰の重りが持ち上がるのを感じるように呼吸する

〇股関節の動きを良くする

目的:もも裏のストレッチと股関節を曲げる訓練
ツール:足に掛けて保持できる長さの物(タオル、ベルトなど)
・右足にベルトをかけて膝を伸ばした状態で上がる位置まで引く
・左足を右足の位置まで持ち上げる
・右足は元の位置に止めたまま左足を床に触れない位置まで下ろし、元の位置まで戻す
・1秒で左足を上下するくらいのリズムで行う
☝左足を下した時に右もも裏にストレッチを感じるように行う
・反対側も同じように行う

〇体幹と股関節の訓練

目的:立位での骨盤を前傾させる動きを覚える
ツール:1mくらいの棒
・首と腰の後ろで棒を掴み脊椎に合わせて保持する
・足を腰幅に広げ膝をすこし曲げる
・3秒かけて上半身を前に倒し、3秒かけて元の位置に戻る
☝上半身を前に倒した時に頭とお尻から棒が離れないように行う。離れてしまう場合は前に倒す角度を浅くして離れない範囲で行う

今回、ファンクショナル・トレーニングの視点を少し詳しく紹介させて頂きました。
ファンクショナル・トレーニングの考え方や、実際にどんなエクササイズを行うのか少しでも理解して頂けたら幸いです。
もしファンクショナル・トレーニングに興味があり、利用してみたいと思った方はお気軽にお問合せ下さい。

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