ゴルフ肘とは?
ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)は、肘内側に痛みが生じる症状です。ゴルフをする人に多く見られるため「ゴルフ肘」と呼ばれますが、実際にはテニスや野球、重いものを持つ作業などでも発症することがあります。
上腕骨の内側上顆には主に手関節を掌側に曲げる筋肉が集まって付着しています。ゴルフだけではなく手関節を掌側に曲げたり手で掴む動作が多いと内側上顆に繰り返しのストレスがかかり炎症が生じます。

肘内側の痛みの原因
ゴルフ肘は、手首や前腕を使う動作の繰り返しによって、肘の内側上顆に付くの腱や筋肉などが炎症を起こすことで発症します。特に、以下のような動作が原因となることが多いです。
- ゴルフのスイング時に無理な力が加わる
- テニスのフォアハンドストローク
- 野球の投球動作
- 重い荷物を頻繁に持つ作業
- 長時間のタイピングや筆記
また前腕の筋柔軟性の低下も大きく関与します。
柔軟性が低下することで筋肉の付着部である肘内側にかかるストレスが増強します。
ゴルフ肘を発症する方は手関節背屈、指の伸展可動域が狭くなっている可能性があります。
参考可動域よりも可動域が狭くなっている場合は院柔軟性の低下が考えられます。
手関節背屈 | 第2~第4指伸展 |
70° | 45° |
手指の可動域測定の参考資料はこちらです。
主な症状
ゴルフ肘の症状には以下のようなものがあります。
- 肘内側の痛み
- 手首を曲げたり、握力を使うと痛みが増す
- 物をつかむ際に痛みが出る
- 肘の内側を押すと痛みがある
ゴルフ肘の治療と予防
1. 安静とアイシング
症状が強い場合は、患部を安静にし、冷やすことで炎症を抑えます。
2. ストレッチとマッサージ
肘や前腕のストレッチを行うことで、筋肉の緊張を和らげます。
3. サポーターの使用
エルボーバンドやサポーターを使用することで、負担を軽減できます。
4. 正しいフォームの習得
ゴルフやテニスのフォームを見直し、無理な力が入らないようにすることが重要です。
5. 施術やリハビリ
症状が続く場合は、専門の施術やリハビリを受けることをおすすめします。
ゴルフやテニスなどスポーツが原因となっている場合は身体の機能不全があるかもしれません。
胸椎の可動性の低下、安定性と可動性を共同して行う分離機能などの低下が考えられます。いわゆる「手打ち」のような状態で肘に繰り返しのストレスがかかり、さらにストレスが増強することで症状が強くなってしまいます。
まとめ
肘内側の痛みは総じてゴルフ肘と呼ばれます。ゴルフ肘は繰り返しの動作による負担が原因で発症することが多いですが、適切な予防策を取ることでリスクを減らすことができます。ゴルフ肘は慢性症状なので我慢して続けていると重症化してしまう可能性があります。症状がある方は我慢せずに早めに専門家に診てもらうことをおすすめします。
『からだ本来の動きを取り戻し、アクティブ・ライフを実現』
当院ではボディケアとトレーニングによるコンディショニングを提供します。スポーツ障害の治療、予防やリハビリをサポートしています。
慢性症状やスポーツ障害には機能評価で身体の動かし方を分析するのがおすすめです。機能を改善し根本からの改善を目指します。
肘の痛みにお悩みの方はFany整体鍼灸院へお気軽にお問い合わせ下さい。

Fany整体鍼灸院についてはこちらから
コメント