こんにちは。Fany TRAINER SERVICE代表大木です。
急に寒さを感じるようになってきました。季節の変わり目は体調を崩しやすいので体調管理に気を付けて下さい。
最近、顎関節症症状のクライアントの方を施術したので今回は顎関節症についてまとめたいと思います。
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顎関節症とは
口を開けたり閉じたりする時に痛みや音が鳴ったり、口が開きにくくなったりする症状のことです。
人差し指から薬指までの3指を縦に口に入れることが出来ない場合は開口障害となります。この場合痛みはなくても顎関節になっている可能性があります。
顎関節症症例分類
Ⅰ型 咀嚼筋痛障害
Ⅱ型 顎関節痛障害
Ⅲ型 顎関節症円板障害
a:復位性
b:非復位性
Ⅳ型 変形性顎関節症
(厚生労働省e-ヘルスネット)
Ⅰ型 咀嚼筋痛障害
頬やこめかみが痛むもの。咀嚼筋という口を開けたり閉じたりする筋肉に痛みが出る。
Ⅱ型 顎関節痛障害
頬やこめかみが痛むもの。咀嚼筋という口を開けたり閉じたりする筋肉に痛みが出る。
Ⅲ型 顎関節症円盤障害
a:復位性
口を開けることが出来るが動かす時にカクッと音が鳴るもの。関節円盤(関節内にある軟骨)がずれてしまい口を開ける時に関節が関節円盤を乗り越える時に音が鳴る。
b:非復位性
口を開けることが出来ないもの。関節円盤(関節内にある軟骨)がずれて関節が引っかかってしまい口を開くことが出来なくなる。
Ⅳ型 変形性顎関節症
口を動かすときに関節がジャリジャリ音の鳴るもの。骨に変形があり関節内部に損傷が起きている。
顎関節症の原因
以前は噛み合わせの悪さを主な原因と挙げられていましたが、多くの因子が重なり発症すると考えるのが一般的になっています。関節や筋肉に負担をかけるような要因を多数抱え、負担に耐えることができなくなると症状が出てくるようになります。かみ合わせの悪さも原因の一つですし、頬杖やうつ伏せで寝るなどの姿勢的な問題、ストレスからくる筋肉の緊張、歯ぎしりやスポーツ中などの食いしばり等、これらのように顎に負担をかけると考えられるすべてのものが要因になると考えられます。
対処法
痛みが強い場合はアイシングを行い炎症症状を抑えるようにします。また大きく口を開ける、強く嚙みしめるなど顎に負担をかける動きは避けるようにします。
治療
治療では鍼などを使い咀嚼筋の緊張をとるように行います。頬車・大迎・頭維などはよく鍼で使われるツボです。
頬車:エラの角の少し内側で、噛みしめた時に筋肉が膨らむ箇所
大迎:頬車からエラに沿って前にずらしていき骨のくぼみがある個所。動脈の拍動を感じる箇所。
頭維:額のかどの生え際から少しだけ後ろに入った個所
痛みが強い場合には鍼と通電を行い、痛みの緩和を狙います。
経絡治療では足の陽明胃経・手の陽明大腸経がよく使えわれ合谷・遍歴・温溜・手三里・曲池・足三里・衝陽・厲兌などが代表的なツボになります。
顎関節症は様々な要因が積み重なり発症すると言われています。何か1つの事を対策しても完全に良くなることは少ないです。施術で痛みの緩和など症状のコントロールはある程度期待できますが、重要なのは日常の生活の中で顎に負担をかけている要因を改善することです。
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